ヨコタ東北「リ・リパック」視察報告

お弁当容器に使用しているリ・リパックについて学び、使用意義を再確認しました!

取り組みの概要

●日 時 2023 年 6月7日(水) 12:30~17:15
●スケジュール
新庄駅/スーパー見学/たんぽぽ作業所見学/友愛園見学/シャイニー升形見学/ヨコタ東北アメニティーセンター見学
●参加者 事業連合FS事業部職員 6名、全国学生委員会 1名
●視察目的
2001年に新潟大生協・東大生協で使用を開始してから全国の生協に拡大、継続して使用してきたヨコタ東北のリ・リパックについて改めて学び、リ・リパックの使用意義を再確認する。
容器の回収率アップに向けた取り組みにつなげる。
●参加報告
■循環型リサイクルの仕組み
ヨコタ東北(リサイクル弁当容器へ再生)→大学生協(フィルムをはがして回収)→タンポポ作業所(回収容器の選別)→友愛園(再資源化)→ヨコタ東北へ
■視察1、地元スーパー(マルシェゴーノメ)
≪容器回収コーナー≫
自治体とのリサイクル活動「新庄もがみ方式」の容器回収コーナーと㈱ヨコタ東北の容器を使用した販売商品の視察。他社のP&Pマークがついた容器も回収してヨコタ東北で回収。
洗わず入れる、リサイクル出来ないゴミを入れられることも多く回収量のUPとマナーの周知徹底が課題。
≪リサイクルシステム「新庄もがみ方式」≫(写真1)
食品トレーリサイクルシステム「新庄もがみ方式」の目的
①使用済みトレーを回収し、再生原料に戻して、トレー製造原料として活用することにより資源の地域循環を行い、環境保全に貢献すること。
②障がい者の就労機会の拡大を図り、収入を確保することにより、生活支援として役立てられること。
新庄市と最上地域の8市町村で共同して食品トレーの分別・回収・リサイクルに取り組んでいる。
≪売り場での㈱ヨコタ東北容器を使用した商品≫
売り場で使用されていたヨコタ東北のリサイクルトレーは、肉類・惣菜など多岐にわたり使用されていた。
■視察2、NPO法人たんぽぽ作業所(選別作業)
スーパーで回収されたリサイクルトレーなどを選別して、リサイクル可能な原料のみを綺麗な状態でまとめて出荷する場所。大学生協のリ・リパックもここに送られて仕分けされている。
たんぽぽ作業所には職員5名、利用者17名在籍している。
作業時間は9:30~16:00で、スタッフ3名+利用者10名で選別作業を実施している。
1日に約180kgのトレーを選別して友愛園へ出荷している。弘前大生協・明治学院大生協から届いた容器(写真2)
容器についた汚れを手作業でふき取っている。
容器についたシールラベルをハサミで切取り除去している。
友愛園へ出荷されるトレー容器は1日で約180kgが選別される。1袋が約2kgとのことなので90袋ほど選別して出荷している。
■視察3、しょうがい福祉サービス事業所友愛園(再資源化)
こちらは、職業訓練施設。
スーパーマーケット・自治体・学校から回収してきたトレーがたんぽぽ作業所、工房せいで選別され友愛園に運ばれてきます。種類は白発泡・色発砲・P&P・魚箱などで量は月で7.5t~8t程です。
そのトレーをヨコタ東北から新庄市に寄贈された機械(再生機)を使用して、ペレットに加工して再資源化しています。
白いペレットは白い容器のみを集めて作る必要がありますが、回収される量の関係や専用の機械にしなければならないこと、少しでも色付きの素材が混じると不良品になるなど取り扱いが難しいため黒いペレットのみ加工されていました。
維持管理のコストについて、オーストリア製の機械のため修理する際にはオーストリアから部品取り寄せの必要があり、輸送費などのコストが上がっている。
また、電気代の高騰で1ヶ月の再生機の稼働にかかる電気代は20万円にも上る。
維持管理費の増幅が大きな課題。トレー容器の回収量を確保して効率の良い稼働を目指す。
トレーをペレット加工する機械へ投入する作業(写真3)。
1日で約800kgをペレットに加工。手前の白い袋は加工されたペレット。トレーが軽いので重しとして使用している。
加工されたペレット(黒色)。ペレットどうしが再度くっつかないように冷却水とともに排出されている。排出されてきたペレットはほんのり暖かい。
再資源化されたペレットは㈱ヨコタ東北へ出荷され食品トレーや弁当容器へ再生される。
■視察4、シャイニー新庄升形(食品トレーシール貼り作業)
東4地区(北海道、東北、関東甲信越、東海)で使用している弁当容器「コテパック」へのシール貼り作業を担っている。
㈱ヨコタ東北で製造された「コテパック」が納入され、フィルムはがし用のシールを貼り付ける。(写真4)
作業時は、作業部屋の締め切り、作業服(作業服上下、帽子、マスク)着用し粘着ローラー掛けを実施してから作業を行うようルールを決めている。
シール貼りは1日1ケース(1200個)ペース、1週間で7ケースを作業。
作業時間は、10:00~15作業所では、20名ほど就労しておりシール貼り以外にもフルーツネット梱包作業や郵便局作業なども行っている。
■視察5、㈱ヨコタ東北 アメニティーセンター
ヨコタ東北のアメニティーセンターでは、製造工程の見学を行いました。
製造工程としては、
①ペレットをシート状に加工⇒②シートにフィルムに貼付け⇒③金型にて成形⇒④型抜きをし、製品へ(写真5)(※型抜き前工程で爪折り工程)
型抜き後の残った端材は裁断され、ペレットに再資源化され、①の工程へリサイクルされる。
※爪折り工程は、「食品トレーシール貼付け」を行わない製品のみ実施。
不良品としてはじかれた製品は、再度ペレットへ加工され、製品へリサイクルされます。
使用済み、リ・リパック1000枚=15kgが再生ペレット15kg⇒リサイクルされ製品へ
フィルム1000枚=1kg⇒ゴミへ
15kgのリ・リパックのほとんどがリサイクルされゴミとして捨てられるのは1kgだけ。
ビジュアルで見ると衝撃的です。(写真6)
■全国学生委員会参加者コメント
私は今回のヨコタ東北視察を経て、今まで「リ・リパック」の表面的な部分しか着目することが出来ていなかったことに気が付きました。リ・リパックを製造する過程では、多くの社会福祉団体(たんぽぽ作業所や友愛園、シャイニー)が関わっており、それらの作業風景を見たときに、今のままの回収率ではいけないということを強く感じました。
リ・リパックの回収率を上げることで、各団体や環境にメリットがあります。だからこそ、一緒に持続可能でよりよい大学生活を作っていきましょう!!
■視察を終えて
1、ヨコタ東北のリ・リパック使用の意義の再確認
①ごみの削減へ貢献⇒16kgのリ・リパックのうち、15kgは再資源化、ごみは1kgのみとなる。
②食品トレーを再利用することで二酸化炭素削減。SDG’sへの取り組みへの貢献。
③福祉への取り組みへの貢献。⇒障害者への就労支援や職業訓練など社会福祉施設の作業を創生。

2、回収率の向上に向けた課題
①大学生協の職員が取り組みへの理解を深めること
⇒食堂だけではなく、内製弁当の販売場所である購買部や学生委員会、理事会への働きかけや生協全体で取り組むことで事業と活動両面でアプローチできる。
②利用者、組合員への啓発
⇒ごみの削減、リサイクルによるCO2削減など社会貢献や社会福祉への貢献など理解を深め、回収率向上を目指す。
③回収率向上への工夫
⇒棚を活用して回収を「見える化」、デポジット、フィルムをはがすと(おみくじ的な物)など回収したくなるなど工夫が必要。


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

マイトレー